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何清涟: “九龙共治”下北京权力斗争的高开低走


编者按:这是何清涟为美国之音撰写的评论文章。这篇特约评论不代表美国之音的观点转载者请注明来自美国之音或者VOA。

自今年2月以来,北京已经成了世界上最大的谣言制造与传播中心,进入5月以后,由北京授意传播的内部人放料日渐稀少,但观察者还是可以看出趋势渐渐有利于拥薄一派。

在有限的几条信息当中,最重要的是路透社5月25日发布的内部人消息。据称,5月初,中共中央在北京京西宾馆召开约有200人参加的会议,总书记胡锦涛在会上表示,薄熙来事件定性为“刑事犯罪”,属于“个案”,并要求中共高层官员团结一致,防止在前重庆市委书记薄熙来被撤职后出现进一步的紧张势态。路透社表示,放料者是“与会议关系密切的三位消息人士”。这条消息如果可靠,表明温家宝在薄案发生之后预留的以“路线斗争”入罪这一方案已被放弃。

如果以胡温为代表的中央A最后决定以谷开来涉嫌杀害英国商人海伍德这一刑事犯罪定谳,那么薄熙来的结局则有如下几种可能:1、最严重的罪名,是薄谷同谋共犯杀人。但要坐实此罪,除了不择手段逼谷开来攀咬,要找到薄共犯的直接证据未必容易;2、比较严重,即以薄知情不报、有意袒护,再加上涉嫌贪污腐败;3、薄对谷的犯罪处于完全不知情状态。

按第2、3两条定罪的可能性较大。处理的尺度则只能是中央A与以周永康等为代表的中央B博弈后决定。处理过重,与罪名不符;处理过轻,则薄卷土重来的可能性很大——这一点也是中央A的最后防守底线。

上述消息证实了一点:在制度资源上居于弱势的薄派(背后是中央B)与中央A在这一轮斗争中打了个平手。有些观察人士因此比较着急,认为胡温给了薄熙来免死牌就是给自己脖子上套绞索,因此多方提醒。笔者以为,如今这结局倒不是胡温(尤其是温家宝)想要的,乃是形格势禁,不得已罢了。

根据公开信息分析,胡锦涛最后为何会选择这一打击力度最小的方案,哪些因素迫使他只能如此?

第一,胡锦涛虽然是军委主席,但对军队的掌控力很弱。

《华尔街日报》5月17日发表一篇“薄熙来案背后的军方因素”, 其中提到,据听取过薄熙来案吹风的政府官员、外交人士和军事官员说,因与薄熙来的关系而接受讯问的两位高级将领分别是解放军总后勤部政委刘源上将和第二炮兵政委张海阳上将(军中元老张震之子)。如果说刘源在军中势力不大,那么张氏一门在军中经营多年,势力盘根错节。现在对薄熙来舍“路线斗争”这一政治罪而以刑事罪入罪,说明刘、张等人已经安然渡过难关。

胡锦涛贵为军委主席,但在军队内却似乎处于被架空状态,这一点上他甚至无法与其前任江泽民相比。江胡两人在军队都无渊源与基础,但面临的局面却不一样。江执政时,军队内太子党、红二代等大多还在校级军官这一阶梯上。到了胡锦涛执政时,这些人当中有不少已经升为将军,尤其是军队总参谋部、总政治部、总后勤部、总装备部的重要岗位基本上由太子党与红二代掌控;他们干政并左右外交的欲望也早已通过各种渠道表现出来,最惊世骇俗的当属朱成虎的“牺牲大半个中国与美国打核大战”之言论,而最有系统的则是近年来刘源通过各种渠道表达的“新民主主义论”(意在崇其父亲刘少奇并彰显自身政治合法性)。对胡锦涛的无用与不满,他们也从不讳言。

5月23日,前美国驻中国大使洪博培在纽约的美中关系全国委员会发表演讲,他用一件亲身经历之事说明胡无法掌控军队。2011年1月,时任美国国防部长的盖茨正在中国访问时,中国的军方突然安排了歼20战斗机试飞(作者注:中国歼-20试飞机的设计制造被认为使用了窃自美国的技术),盖茨对此表示震怒,认为这是对他本人和美国的直接侮辱,想中断这次访问。洪博培建议盖茨在第二天会谈时就此事直接询问胡锦涛,结果发现胡锦涛对此毫不知情。这次事件让洪博培意识到,中国“国家和军队的领导人之间明显是割裂开的”,军队的重要事情居然对国家首脑隐瞒。

第二,胡锦涛的权威不足以让所有政治局常委听命于他。

所谓“集体领导”指政治局常委共同行使中共的最高领导权,是为了防范毛式独裁出现而采取的寡头共治模式。中共本届共有九常委,可称之为“九龙共治”。在针对薄熙来的支持者——同为政治局常委的政法委书记周永康发起削弱其权力地位的攻势时,胡锦涛明显没有得到所有常委的支持。据英国《金融时报》5月13日发布的“内部人”消息,周已在政治局常委做出内部检讨并移交权力,但因周永康作为政法委书记拥有很多其他官员多年来的阴暗秘密,因此不会被公开剥夺其权力。但另一个信号却表明周并未完全失势,5月17日,本应在河北当选十八大党代表的周永康虽然未在河北当选,却在新疆全票当选为十八大党代表。从这一不寻常的政治安排中可以看出,中央A未能如愿地将周挤出十八大,而这一结果反映出周及其高层支持者的势力。

此外,在现任常委中,只有温家宝与习近平就薄熙来之事公开表过态。主管人大常委会的吴邦国与主管文化宣传教育的李长春等人态度一直暧昧不明。最有意思的是,李长春治下的作家出版社于5月隆重推出《毛泽东同志“在延安文艺座谈会上的讲话”百位文学艺术家手抄珍藏纪念册》;人民日报更是于5月24日发表署名评论,“从来就没有普世民主,资产阶级民主虚伪”,明显针对一直在口头提倡普世价值及民主政治的总理温家宝;5月21日,左派的言论大本营乌有之乡通过电子邮件向各大媒体发表措辞强硬的《关于薄熙来事件的声明》,称薄熙来王立军案实属构陷,是改革开放以来的最大政治冤案,呼吁中共当局尽速为薄王平反,严惩冤案制造者,最后还宣布“无论过去、现在和将来,乌有之乡都毫不动摇地支持‘重庆道路’”。

综合以上所有信息,可以说,这场震动全世界的中南海权力斗争已经煮成了一锅夹生饭。它以路线斗争、贪污腐败与刑事犯罪这三个预留的罪名开局,最后却以对政治上的对立势力伤害最小的亲属“刑事犯罪”收尾。居总书记之位的胡锦涛,不仅在十八大人事安排上受到各派政治势力掣肘,未来中国的政治局势也变得更加晦暗难明。

何清漣 @HeQinglian 氏ブログ;

「9匹の龍による共同統治」ー北京権力闘争、高値で始まり安値に終わるー
(2012/5/28)

全文日訳:Takeuchi Jun @Minya_J

http://twishort.com/afuvc

今年2月から北京は世界最大のデマ・センターになった。
5月に入って、北京の意を受けた内部囁き人の声は日に日に減少してきたが、それでもじっくり見ていると次第に薄熙来擁護派に有利になってきているのがわかる。

限られた情報の中で最も重要なのは5月25日のロイターが報じた内部からの情報。それは5月初め、中共中央が北京の京西ホテルで二百人の会議を開き、席上、胡錦濤が、薄熙来事件を”刑事犯罪”に限定し個別の特殊な事件で有る、とした。

そして、胡総書記は重慶共産党書記の薄熙来の解職後に発生した緊張状態の進行を防止するために中共高級幹部は団結せよ、と述べた。ロイターによると取材源 は「会議に密接に関係する3人の消息筋」だという。これが本当なら、温家宝が薄熙来事件後に”保留”した「路線闘争」の罪を課すという案はすでに放棄され た、という事だ。

もし胡・温が代表する「中共中央A」の勢力がこの事件を「薄熙来夫人の谷開来女史が英国人商人を殺害した容疑の刑事事件」として裁くことを最終的に決めたのであれば、薄熙来の将来は以下の3つの可能性がある。

❶最も重い罪名は薄熙来を妻の殺人共犯者。だがこの罪にするためには手段を選ばず谷夫人にそう言わせて、その直接証拠を挙げなければならず相当難しいだろ う。❷比較的重い処分は、薄が事情を知って妻を庇った。それと本人の汚職容疑。❸は、薄熙来は、全く妻の殺人事件に無関係という判断。この3つだ。

❷か❸の可能性が高い。その基準は「中共A」が、周永康らが代表する「中共B」との間での駆け引きで決まるだろう。処理が重すぎたり、罪名が不適切だったり、軽過ぎたりしたら、薄の巻き返しが起きる可能性が高い。だからここが「中共A」側の最後の防衛線なのだ。

これらの事実が証明するのはつまりこの一点である。即ち、制度上、劣勢の薄熙来派(その背後には「中共中央B」がいる)と、「中共中央A」が手打ちをした、ということだ。

これをみて中国ウォッチャーの中には「薄熙来を許す事は、胡錦濤や温家宝が自分達のクビを絞めることになる、きをつけろ」といささか焦っていう人もいる。だが、私はこの結果は胡や温(特に温)の望む所ではなく、周囲の情勢に阻まれてやむを得ずこうなっただけだとおもう。

公開されている情報を分析し、胡錦濤は最後になぜ最小の打撃しか与えないやり方を選択したか、どのような要素が彼をそうさせたのか?。

まず第一に胡錦濤は軍事委員会主席ではあるが、軍隊への掌握力が弱いことがあげられる。

ワシントンポスト5月17日の「薄熙来事件は以後の軍の力」ではこの事件で”リーク”し続けた政府筋や外交、軍事筋によるとこの事件で尋問された軍事高官は解放軍総後方支援部政治委員・劉源上将と第二砲兵政治委員張海陽上将(軍の元老張震の子)だという。

劉源の力はたいしたことはなくても、張一派は軍で長年勢力を振るい、複雑な人脈を持っている。ここで薄熙来が「路線闘争」でなく「刑事事件」となれば、つまり劉や張たちはすでに難関をやりすごし安全な立場になったのだ、といえる。

つまり、胡錦濤軍事主席は飾り物にすぎないのであり、この点、前任の江沢民の比ではないのだ。江も胡も軍に足場はなかったにはちがいないが、直面する局面 がまるで違っている。江時代は軍隊内の”太子党”や”2代目”は大部分がまだ”校级”の軍官だったが、いまやその多くが将官になっている。

特に軍の総参謀部、総政治部、総後方支援部、総装備部の重要な地位は基本的には太子党と紅2代目によって握られている。彼らの政治を左右しようという欲望はすでに色々なチャンネルを通じても明らかにあらわれている。

もっとも世界をぎょっとさせたのが朱成虎の「中国を半滅させる犠牲を払っても米国を核戦争で打ち負かせ」という言葉であり、もっとも系統だったものでは劉 源がいろんな形で表明している「新民主主義論」である。(これは父親の劉少奇と自分の政治的正当性を訴えるものだ)。彼らは胡錦濤へ無能をバカにし、不満 は隠そうともしない。

5月23日、米国の中国大使だった洪博培(ハンツマン)はNYでの米中関係全国委員会で演説し、自分が経験した事で、胡錦濤が軍隊を掌握できてないことを説明した。

それは2011年1月、米国国防省のゲーツが中国訪問時に、中国軍は突然、殲20型戦闘機(ステルス機)の試験飛行をおこなったのだ。(この技術は米国から盗んだといわれている)。

ゲーツ長官は激怒し米国と自分への侮辱だとし訪問打ち切りを考えた。洪博培大使はゲーツに直接、胡錦濤に聞く事を薦め、翌日尋ねた所、胡錦濤は全く知らなかった。それで、中国では軍隊と指導者の間に明らかに亀裂があり、軍は重要な事は国家首脳にも隠蔽することがわかった。

第二には胡錦濤には全政治局常任委員に言う事を聞かせるだけの権威がない、ということだ。所謂”集団指導制”は毛沢東のような独裁を防ぐため、政治局常任委員が共同で中国の最高指導権を行使する、というものだ。今節の中共は9人で、「9龍共同政治」と言われる。

胡錦濤が薄熙来の支持者である周永康の権力と地位を弱めようとしたとき、胡は全員の支持を集める事ができなかった。5月17日の英ファイナンシャルタイムズによると、本来、河北省から18回党大会に選出されるべき康は、新疆で全票当選を果たした。

この異例の政治措置から見えるのは、「中共中央A」は18大会から周を追い出すことが叶わず、かえってその指導層での支持の厚さを見せられることになってしまったのだ。

また、現在の常任委員で薄熙来事件に対しての態度を表明しているのは温家宝と習近平だけである。人民代表大会を主管する呉邦国や、文化宣伝教育を主管する李長春らの態度はまったく明らかでない。

最も興味深いのは李長春の下にある作家出版社が5月に堂々と『毛沢東同志延安講話ー文学者100人による手書き筆記記念本』を売り出したこと。また人民日報が5月24日に「普遍的な民主主義はブルジョアジーの欺瞞である」という署名記事だ。

これは明らかに口で民主主義を唱えている温家宝総理に狙いを定めたものであった。5月21日には、左派的な言論の大本営である「乌有之乡」が電子メールで大メディアに送りつけた強硬な「薄熙来事件への声明」である。

この声明は、薄熙来・王立軍事件は人を罠にかけて罪に陥れるものであり、改革開放以来最大の冤罪事件だ、として中共当局に迅速に二人の名誉回復を求め、冤罪をねつ造した者をやっつけろ、とし、「我らはビクともせず重慶路線(薄熙来)を支持する」というものだった。

以上の全てのニュースから総合するに、この世界を揺るがした中南海の権力闘争は結局、生煮えの飯が炊けたような状態といえよう。路線闘争、腐敗汚職、刑事事件の3つの罪名のうち結局、政治的には一番打撃の少ない最後ので収拾をはかるわけだ。

総書記の椅子に座る胡錦濤が18回大会の人事配置で各派政治勢力による掣肘を受け、今後の中国の政局情勢は更に暗く、先行きの見えないものになった。

(終)(拙訳御免) 07:49 AM May 29th via web
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